
高齢の親にiPhoneを使ってもらうとき、意外と心配なのが「スマホをなくしたとき」です。
家の中で見つからないだけならまだしも、病院、スーパー、駅、タクシー、バス、外出先のトイレなどに置き忘れてしまうと、本人だけで探すのはかなり大変です。
しかも、iPhoneをなくしてから慌てて「探す」設定をしようとしても間に合いません。iPhoneを探すための設定は、なくす前にオンにしておく必要があります。
この記事では、高齢の親のiPhoneを家族が探せるようにするために、事前に確認しておきたい設定をわかりやすく紹介します。
※iOSのバージョンや機種によって表示名が少し違う場合があります。見つからないときは、設定アプリの検索欄で「探す」「位置情報」「ファミリー」などと入力して探してみてください。
- 高齢の親のiPhoneは「なくす前の準備」が大事
- まず「iPhoneを探す」がオンか確認する
- 「探す」ネットワークと最後の位置情報もオンにする
- 位置情報サービスがオンか確認する
- 家族が親のiPhoneを探せるように位置情報を共有する
- ファミリー共有を使う方法もある
- 家族のiPhoneから親のiPhoneを探す方法
- 家の中で見つからないときは音を鳴らす
- 外出先でなくしたときは場所を確認する
- すぐ見つからないときは「紛失としてマーク」を使う
- 盗難が心配なときは「盗難デバイスの保護」も確認する
- 緊急連絡先とメディカルIDも設定しておく
- 親に教えておきたい「なくしたときの一言」
- 親のiPhoneにメモを残しておくのもおすすめ
- 事前に家族で確認しておきたいチェックリスト
- まとめ:親のiPhoneは「家族が探せる状態」にしておくと安心
高齢の親のiPhoneは「なくす前の準備」が大事
iPhoneには、なくした端末の場所を確認できる「探す」という機能があります。
この機能を使うと、iPhoneの場所を地図で確認したり、近くにある場合は音を鳴らしたり、見つからないときに紛失モードにしたりできます。
ただし、大事なポイントがあります。
「探す」は、iPhoneをなくす前に設定しておく必要があります。
なくしたあとに「そういえば設定していなかった」と気づいても、家族が探せないことがあります。
親のiPhoneを設定するときは、電話やLINEの使い方だけでなく、紛失対策も一緒に済ませておきましょう。
まず「iPhoneを探す」がオンか確認する
最初に確認したいのが、「iPhoneを探す」がオンになっているかどうかです。
これがオフになっていると、iPhoneをなくしたときに「探す」アプリで場所を確認できない可能性があります。
手順は以下の通りです。
- 親のiPhoneで設定アプリを開く
- 画面上部の名前をタップ
- 探すをタップ
- iPhoneを探すをタップ
- iPhoneを探すをオンにする
この設定がオンになっていれば、親のiPhoneをなくしたときに「探す」アプリやiCloud.com/findから探しやすくなります。
親のiPhoneでApple Accountにサインインしていない場合は、先にApple Accountの設定が必要です。Apple Accountのパスワードは忘れると困ることが多いので、本人が管理できる形で控えておきましょう。
「探す」ネットワークと最後の位置情報もオンにする
「iPhoneを探す」の画面では、あわせて次の項目も確認しておくのがおすすめです。
- “探す”ネットワーク
- 最後の位置情報を送信
設定手順は以下の通りです。
- 設定アプリを開く
- 画面上部の名前をタップ
- 探すをタップ
- iPhoneを探すをタップ
- “探す”ネットワークをオンにする
- 最後の位置情報を送信をオンにする
“探す”ネットワークをオンにしておくと、iPhoneがオフラインの状態でも探しやすくなる場合があります。
最後の位置情報を送信をオンにしておくと、バッテリー残量が少なくなったときに、iPhoneの位置情報がAppleに自動送信されます。外出先でバッテリーが切れてしまった場合の手がかりになります。
高齢の親のiPhoneでは、この2つもオンにしておくと安心です。
位置情報サービスがオンか確認する
「探す」を使うには、iPhoneの位置情報サービスも重要です。
位置情報サービスがオフになっていると、現在地や端末の場所を確認しにくくなります。
手順は以下の通りです。
- 設定アプリを開く
- プライバシーとセキュリティをタップ
- 位置情報サービスをタップ
- 位置情報サービスをオンにする
位置情報と聞くと「ずっと見られているみたいで不安」と感じる方もいます。
親のiPhoneで設定するときは、「家族が勝手に監視するためではなく、なくしたときや困ったときに探しやすくするため」と説明しておくことが大切です。
位置情報の共有はプライバシーに関わる設定なので、必ず本人に説明して、納得してもらってから設定しましょう。
家族が親のiPhoneを探せるように位置情報を共有する
親本人がiPhoneを探せる状態にしておくだけでなく、家族が探せるようにしておくとさらに安心です。
特に高齢の親の場合、iPhoneをなくしたときに自分でiCloudにログインしたり、別の端末から探したりするのは難しいことがあります。
家族のiPhoneで親の場所や端末を確認できるようにしておくと、いざというときに対応しやすくなります。
「探す」アプリで位置情報を共有する方法
親のiPhoneで以下の設定を行います。
- 探すアプリを開く
- 人を探すをタップ
- 位置情報を共有をタップ
- 共有したい家族の連絡先を選ぶ
- 送信をタップ
- 共有する期間を選ぶ
長く見守り用として使うなら、「無期限に共有」を選ぶと便利です。
設定後、家族側のiPhoneの「探す」アプリで、親の位置情報が見られるか確認しておきましょう。
ただし、位置情報共有は本人の同意が大前提です。「必要なときだけ見たい」「普段は見られたくない」という場合もあるので、家族でルールを決めておくと安心です。
ファミリー共有を使う方法もある
家族でAppleのファミリー共有を使っている場合は、ファミリー共有の中で位置情報を共有する方法もあります。
ファミリー共有では、家族同士で位置情報を共有したり、家族が紛失したデバイスを探すのを手伝ったりできます。
すでにファミリー共有を使っている場合は、以下を確認しておきましょう。
- 設定アプリを開く
- 画面上部の名前をタップ
- ファミリーをタップ
- 位置情報の共有を確認する
ファミリー共有を使うと便利ですが、家族全員の設定やApple Accountの管理が関わります。
親のiPhoneだけをシンプルに探せるようにしたい場合は、まず「探す」アプリで位置情報共有を設定するだけでも十分です。
家族のiPhoneから親のiPhoneを探す方法
設定ができているか、家族側のiPhoneでも確認しておきましょう。
家族のiPhoneで親のiPhoneを探す基本手順は以下の通りです。
- 家族のiPhoneで探すアプリを開く
- 人を探す、またはデバイスを探すをタップ
- 親の名前や親のiPhoneを選ぶ
- 地図で場所を確認する
ファミリー共有やデバイスの共有状況によって、見える項目が変わることがあります。
親の位置情報が見えるだけでも、「どのあたりにいるか」「最後にどこにあったか」の手がかりになります。
親のiPhoneそのものがデバイス一覧に表示される場合は、サウンドを鳴らしたり、経路を確認したりできます。
家の中で見つからないときは音を鳴らす
親のiPhoneが家の中で見つからない場合は、まず音を鳴らすのが便利です。
ソファのすき間、布団の中、バッグの中、別の部屋など、近くにあるのに見つからないことはよくあります。
「探す」アプリからサウンドを再生すれば、音を頼りに探しやすくなります。
- 探すアプリを開く
- デバイスを探すをタップ
- 親のiPhoneを選ぶ
- サウンドを再生をタップ
マナーモードにしている場合でも音が鳴ることがあります。家の中でなくしやすい方には、とても役立つ機能です。
外出先でなくしたときは場所を確認する
外出先で親のiPhoneが見つからない場合は、まず最後にあった場所を確認します。
「探す」アプリで親のiPhoneの場所が表示される場合は、地図上の位置を見て、思い当たる場所がないか確認しましょう。
たとえば、以下のような場所です。
- 病院
- 薬局
- スーパー
- 駅
- バス停
- タクシー
- 飲食店
- 公民館や習い事の場所
高齢の親に確認するときは、「どこでなくしたの?」と聞くよりも、具体的に聞くほうが思い出しやすいです。
「最後にスマホを見たのは病院?」
「買い物のときにバッグから出した?」
「タクシーに乗った?」
「家に帰ってから電話を見た?」
このように、行動を順番にたどると見つかりやすくなります。
すぐ見つからないときは「紛失としてマーク」を使う
iPhoneがすぐに見つからない場合は、「紛失としてマーク」を使うこともできます。
Apple公式サポートによると、紛失としてマークすると、デバイスを保護し、見つけた人に連絡してもらうためのメッセージを表示できます。Apple Pay対応デバイスでは、決済カードやパスが使用停止になる場合もあります。
手順は以下の通りです。
- 探すアプリを開く
- デバイスを探すをタップ
- 親のiPhoneを選ぶ
- 紛失としてマークの項目までスクロールする
- 有効にする、または紛失モードをタップ
- 画面の案内に沿って連絡先やメッセージを設定する
表示するメッセージは、短くわかりやすいものがおすすめです。
例:
このiPhoneを探しています。見つけた方は下記の番号までご連絡ください。
電話番号は、親本人ではなく家族の番号にしておくと対応しやすいです。
ただし、個人情報を入れすぎるのは避けましょう。住所やフルネームなどは表示しないほうが安心です。
盗難が心配なときは「盗難デバイスの保護」も確認する
iPhoneには「盗難デバイスの保護」という機能があります。
これは、iPhoneを盗まれた人がパスコードまで知られていた場合でも、Apple Accountやパスワードなどの重要な変更をされにくくするための機能です。
対応しているiPhoneでは、オンにしておくと安心です。
手順は以下の通りです。
- 設定アプリを開く
- Face IDとパスコード、またはTouch IDとパスコードをタップ
- パスコードを入力する
- 盗難デバイスの保護をタップ
- 盗難デバイスの保護をオンにする
表示されない場合は、Face IDやTouch IDの設定が必要な場合があります。
高齢の親のiPhoneでは、パスコードを簡単すぎる番号にしないことも大切です。誕生日、電話番号の一部、同じ数字の連続などは避けましょう。
緊急連絡先とメディカルIDも設定しておく
iPhoneの紛失対策とあわせて、緊急連絡先やメディカルIDも確認しておくと安心です。
メディカルIDには、緊急連絡先、持病、服薬中の薬、アレルギーなどを登録できます。
- ヘルスケアアプリを開く
- 右上のプロフィール画像をタップ
- メディカルIDをタップ
- 編集をタップ
- 緊急連絡先などを入力する
- 完了をタップ
緊急時に家族へ連絡してもらいやすくなるため、親のiPhoneを設定するタイミングで一緒に見直しておくとよいでしょう。
個人情報を含むため、何を登録するかは本人と相談して決めてください。
親に教えておきたい「なくしたときの一言」
設定だけでなく、親本人に「なくしたときはどうすればいいか」を簡単に伝えておくことも大切です。
難しい手順を覚えてもらう必要はありません。
まずは、これだけで十分です。
スマホが見つからないときは、すぐ家族に言う。
これを決めておくのが一番大事です。
親に伝えるなら、以下のような言葉がおすすめです。
「iPhoneが見つからなかったら、自分で探し回る前に家族に電話してね」
「外でなくしたと思ったら、すぐに家族へ連絡してね」
「家族のスマホから探せるようにしてあるから、慌てなくて大丈夫」
スマホをなくしたときは、本人も焦ります。責めるような言い方をすると、次から言い出しにくくなることがあります。
「早く言ってくれたほうが見つかりやすい」と伝えておくと安心です。
親のiPhoneにメモを残しておくのもおすすめ
親のiPhoneのメモアプリや紙に、なくしたときの連絡先を書いておくのもおすすめです。
たとえば、以下のような内容です。
iPhoneが見つからないとき
- まず落ち着く
- 家族に電話する
- 外でなくした場合は、最後に行った場所を思い出す
- 自分で遠くまで探しに行かない
家族の電話番号
長男:000-0000-0000
長女:000-0000-0000
メモは長くしすぎないほうが使いやすいです。
親が普段見やすい場所に置いておくなら、紙に書いて財布や手帳に入れておくのもありです。
事前に家族で確認しておきたいチェックリスト
親のiPhoneをなくす前に、以下を確認しておきましょう。
- iPhoneを探すがオンになっている
- “探す”ネットワークがオンになっている
- 最後の位置情報を送信がオンになっている
- 位置情報サービスがオンになっている
- 家族と位置情報を共有している
- 家族のiPhoneから親の位置情報を確認できる
- 親のApple Accountにサインインできている
- パスコード、Face ID、Touch IDを設定している
- 盗難デバイスの保護を確認している
- 緊急連絡先やメディカルIDを登録している
- なくしたときは家族に連絡する、と親に伝えている
全部を一度に完璧にしようとしなくても大丈夫です。
まずは「iPhoneを探す」と「家族との位置情報共有」だけでも確認しておくと、いざというときの安心感がかなり違います。
まとめ:親のiPhoneは「家族が探せる状態」にしておくと安心
高齢の親のiPhoneは、なくしてから探し方を調べるのではなく、なくす前に設定しておくことが大切です。
まずは「iPhoneを探す」をオンにし、“探す”ネットワークや最後の位置情報を送信も確認しておきましょう。さらに、家族と位置情報を共有しておけば、親が自分で探せないときも家族がサポートしやすくなります。
位置情報共有は便利ですが、プライバシーに関わる設定です。必ず本人に説明し、同意を取ったうえで設定しましょう。
親のiPhoneを安全に使ってもらうには、「見やすくする設定」「LINEを使いやすくする設定」とあわせて、「なくしたときに家族が探せる設定」も整えておくのがおすすめです。
iPhoneの基本操作や設定から確認したい方は、以下の記事も参考にしてください。

