
「iPhoneでAIを使ってみたいけれど、何を使えばいいのかわからない」「自分のiPhoneはApple Intelligenceに対応していないから、AIを使えないのでは?」と迷っていませんか。
iPhoneでAIを使う方法は、大きく分けて次の2つです。
- iPhoneに搭載されているApple Intelligenceを使う
- ChatGPTなどのAIアプリを使う
Apple Intelligenceを使える機種は限られていますが、対応していないiPhoneでもChatGPTアプリなどをインストールすればAIを利用できます。
この記事では、使っているiPhoneに合ったAIの選び方から、Apple IntelligenceとChatGPTの始め方、初心者でも試しやすい活用例までわかりやすく紹介します。
iPhoneでAIを使う方法は主に2つ
iPhoneでAIを使いたいときは、まずApple IntelligenceとAIアプリの違いを知っておくと迷いにくくなります。
| 使い方 | 向いている人 | 主にできること |
|---|---|---|
| Apple Intelligence | 対応する新しいiPhoneを使っている人 | 文章の校正や要約、写真編集、Siriとの連携など |
| ChatGPTアプリ | 対応機種に関係なくAIを試したい人 | 質問、相談、文章作成、写真の内容についての質問、音声会話など |
Apple Intelligenceは、iPhoneの設定や標準アプリの中で利用できるAI機能です。メールやメモで文章を整えたり、写真に写り込んだ不要なものを消したりと、普段の操作の中で使えるのが特徴です。
ChatGPTは、AIと会話できるアプリです。知りたいことを質問するほか、献立を考えてもらう、文章を作ってもらう、写真を見せて質問するといった使い方ができます。
どちらか一方だけを選ぶ必要はありません。Apple Intelligenceに対応しているiPhoneで、ChatGPTアプリも一緒に使うことができます。
自分のiPhoneがApple Intelligenceに対応しているか確認する
Apple Intelligenceを利用できる主なiPhoneは次の通りです。
- iPhone 15 Pro
- iPhone 15 Pro Max
- iPhone 16シリーズ以降
iPhone 15、iPhone 15 Plusや、それ以前に発売されたiPhoneはApple Intelligenceに対応していません。ただし、ChatGPTなどのAIアプリは利用できます。
使っているiPhoneの機種名を確認する方法
機種がわからない場合は、設定画面から確認できます。
- 設定アプリを開く
- 「一般」をタップする
- 「情報」をタップする
- 「機種名」を確認する
同じ画面にiOSのバージョンや空き容量なども表示されます。
どちらを使えばいい?迷ったときの選び方
Apple Intelligence対応機種を使っている場合は、まずApple Intelligenceをオンにしてみましょう。iPhoneにもともと入っている機能なので、新しいアプリの基本操作を覚えなくても、メール、メモ、写真などから利用できます。
Apple Intelligenceに対応していない場合や、AIに自由に質問や相談をしたい場合は、ChatGPTアプリから始めるのがおすすめです。
選び方を簡単にまとめると、次のようになります。
- メールやメモの文章を整えたい:Apple Intelligence
- 写真に写り込んだ不要なものを消したい:Apple Intelligence
- わからないことを質問したい:ChatGPT
- 献立や旅行の予定を相談したい:ChatGPT
- 写真に写っているものについて聞きたい:ChatGPT
- SiriからChatGPTを呼び出したい:Apple IntelligenceとChatGPTの連携
Apple Intelligenceをオンにする方法
Apple Intelligence対応機種では、設定アプリから利用できる状態を確認します。
- 設定アプリを開く
- 「Apple IntelligenceとSiri」をタップする
- 「Apple Intelligence」をオンにする
iOSのバージョンや設定状況によっては、「Apple Intelligenceをオンにする」と表示される場合があります。
必要なデータのダウンロードが始まった場合は、iPhoneをWi-Fiと電源に接続してしばらく待ちましょう。ダウンロードが終わるまでは、一部の機能をすぐに使えないことがあります。
「Apple IntelligenceとSiri」が見つからないとき
設定画面に項目が見つからない場合は、次の点を確認してください。
- Apple Intelligenceに対応したiPhoneか
- iOSが新しいバージョンになっているか
- iPhone本体に十分な空き容量があるか
- iPhoneの使用言語とSiriの言語が対応しているか
iOSを更新するときは、「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」の順に進みます。
Apple Intelligenceを利用するには、機能用データを保存する空き容量も必要です。空き容量が少ない場合は、使っていないアプリや不要な動画を整理してから、もう一度確認してください。
Apple Intelligenceでできること
Apple Intelligenceには複数の機能があります。すべてを一度に覚える必要はないので、使いやすいものから試してみましょう。
文章を校正・書き直しする
作文ツールを使うと、自分で入力した文章の誤字を確認したり、表現を変更したりできます。
たとえば、メールやメモに文章を入力したあと、文章を選択して作文ツールを開きます。「校正」「書き直し」「要約」などから目的に合ったものを選びましょう。
家族への連絡を短くまとめたいときや、仕事のメールを丁寧な表現にしたいときに便利です。
長い文章やメールを要約する
長いメールや文章の内容を、短くまとめて確認できます。すべてを読む時間がないときに、まず要点をつかみたい場合に役立ちます。
ただし、要約によって細かな条件や注意事項が省かれることがあります。契約、料金、予約内容などの重要な文章は、要約だけで判断せず元の文章も確認してください。
写真に写り込んだものを消す
写真アプリの「クリーンアップ」を使うと、写真に写り込んだ人や物などを目立たなくできます。
- 写真アプリで編集したい写真を開く
- 編集ボタンをタップする
- 「クリーンアップ」を選ぶ
- 消したい部分を指でなぞるか囲む
- 仕上がりを確認して「完了」をタップする
背景が複雑な写真では、不自然な仕上がりになることもあります。編集後は拡大して確認しましょう。
オリジナル画像や絵文字を作る
Image Playgroundでは、説明を入力してオリジナル画像を作成できます。また、ジェン文字を使うと、使いたい絵文字の内容を言葉で伝えて新しい絵文字を作れます。
家族とのメッセージで使う画像を作ったり、既存の絵文字では見つからない表現を作ったりして楽しめます。
写真や画面に写っているものを調べる
ビジュアルインテリジェンスを使うと、カメラで見ている物やiPhoneの画面に表示されている内容について調べられます。
植物や商品の名前を調べる、ポスターに書かれた予定を確認する、画面に表示された文章の意味を質問するといった使い方ができます。
利用できる操作は、iPhoneの機種やiOSのバージョンによって異なります。
Apple IntelligenceからChatGPTを使う方法
Apple Intelligence対応機種では、ChatGPTと連携してSiriや作文ツールから利用できます。
- 設定アプリを開く
- 「Apple IntelligenceとSiri」をタップする
- 「ChatGPT」をタップする
- 「設定」をタップする
- 画面の案内に従って有効にする
ChatGPTのアカウントにサインインせず利用する方法と、普段使っているアカウントでサインインする方法があります。チャット履歴を自分のアカウントに保存したい場合は、サインインして利用します。
設定後はSiriに質問したとき、内容に応じてChatGPTの利用を提案されることがあります。また、「ChatGPTを使って○○を考えて」のように頼むこともできます。
写真やファイルをChatGPTへ送るときは確認画面が表示されます。送信する内容に、名前、住所、電話番号、顔写真などが含まれていないか確認してから進みましょう。
Apple Intelligence非対応のiPhoneでAIを使う方法
Apple Intelligenceに対応していないiPhoneでも、ChatGPTアプリを使えばAIに質問や相談ができます。
「Apple Intelligenceを使えない=iPhoneでAIを使えない」ではありません。普段の調べものや文章作成が目的なら、ChatGPTアプリだけでも多くのことができます。
ChatGPTアプリをインストールする
- App Storeを開く
- 画面下部の「検索」をタップする
- 「ChatGPT」と入力して検索する
- 提供元がOpenAIの公式アプリであることを確認する
- 「入手」をタップする
- インストールが終わったら「開く」をタップする
似た名前のアプリもあるため、提供元がOpenAIになっていることを確認してください。
ChatGPTで最初の質問をする
アプリを開いて利用を開始したら、画面下部の入力欄へ聞きたいことを入力します。
- ChatGPTアプリを開く
- 画面下部の入力欄をタップする
- 質問やお願いしたいことを入力する
- 送信ボタンをタップする
- 回答が表示されたら、必要に応じて追加で質問する
検索するときのように短い単語だけを入れるより、「誰のために」「何をしてほしいか」「どのような形で答えてほしいか」を伝えると、希望に近い回答を得やすくなります。
たとえば、「献立」だけではなく、「2人分で、20分以内に作れる夕食の献立を3つ考えてください」のように入力します。
文字入力が苦手なら音声で話す
長い質問を入力するのが大変な場合は、音声で話しかける方法もあります。
ChatGPTアプリの音声アイコンをタップし、マイクの利用を許可してから話しかけます。操作画面はアプリのバージョンによって変わる場合がありますが、文字入力より気軽に相談できるのがメリットです。
周りに人がいる場所では、名前や住所などを声に出さないよう注意しましょう。
写真を見せて質問する
入力欄の近くにある追加ボタンなどから写真を選ぶと、その写真について質問できます。
たとえば、次のような使い方があります。
- 花や料理の写真を見せて名前を聞く
- 家電のボタンを撮影して操作方法を聞く
- エラー画面のスクリーンショットを見せて意味を聞く
- 書類を撮影して、難しい部分をやさしく説明してもらう
AIの画像認識が間違うこともあります。薬、食品の安全性、故障、法律に関わる判断などは、写真に対する回答だけで決めないでください。
初心者におすすめのAI活用例
「AIを入れてみたけれど、何を聞けばいいかわからない」という場合は、身近なことから試してみましょう。
LINEやメールの文章を考えてもらう
次のように入力します。
友人から贈り物をもらいました。
LINEで送る、堅すぎないお礼の文章を考えてください。
相手との関係や、文章の長さも伝えると調整しやすくなります。AIが作った文章はそのまま送らず、自分らしい言い方になっているか一度読み直しましょう。
冷蔵庫にある食材から献立を考える
卵、キャベツ、豚肉があります。
20分くらいで作れる夕食を3つ提案してください。
人数、調理時間、苦手な食材なども一緒に伝えられます。アレルギーや食事制限がある場合は、材料や調味料を自分でも確認してください。
難しい文章をやさしく説明してもらう
次の文章を、スマホ初心者にもわかる言葉で説明してください。
専門用語があれば、その意味も教えてください。
利用規約や説明書を読むときにも役立ちます。ただし、契約内容や料金に関する最終確認は、サービスの公式窓口や元の書類で行いましょう。
旅行や外出の準備を手伝ってもらう
2泊3日の国内旅行に必要な持ち物を、
忘れ物チェックリストにしてください。
行き先、季節、移動手段、同行者などを伝えると、より具体的な案を出してもらえます。営業時間、運賃、運行状況などは変わるため、公式サイトでも確認してください。
スマホの操作で困ったときに質問する
iPhoneで文字を大きくする方法を、
設定アプリを開くところから順番に教えてください。
使っているiPhoneの機種名やiOSのバージョンも伝えると、回答が合いやすくなります。表示される項目が実際の画面と違う場合は、無理に進めずAppleのサポート情報などを確認してください。
iPhoneでAIを使うときの注意点
AIは便利ですが、何でも正しく答えてくれるわけではありません。次の点を覚えておきましょう。
個人情報やパスワードを入力しない
次のような情報はAIへ送らないようにしてください。
- パスワードや暗証番号
- クレジットカード番号
- マイナンバーや免許証の番号
- 自宅の住所や電話番号
- 他人の個人情報
- 公開してはいけない仕事の資料
写真やスクリーンショットにも個人情報が写り込むことがあります。送信前に画像全体を確認しましょう。
AIの回答には間違いが含まれることがある
AIは、もっともらしい間違った説明をすることがあります。
特に次の内容は、AIの回答だけで判断しないでください。
- 病気、薬、健康に関すること
- 契約、法律、税金に関すること
- 投資、ローン、保険などお金に関すること
- 料金、営業時間、運行状況など変わりやすい情報
重要な内容は、病院、行政機関、金融機関、サービス提供会社などの元の情報まで確認しましょう。
無料でも使えるが利用回数などに制限がある
ChatGPTには無料で利用できる範囲がありますが、機能や利用回数に制限が設けられる場合があります。有料プランもあるため、申込画面が表示されたら料金と更新条件を確認してください。
最初から有料プランへ申し込む必要はありません。まずは無料で試し、自分がどのくらい使うか確認してから判断するとよいでしょう。
AIが作った文章や画像は送る前に確認する
誤字がなくても、自分の意図と違う文章になっていることがあります。LINE、メール、SNSへ投稿する前に、内容や相手の名前を確認してください。
Siri・Apple Intelligence・ChatGPTの違い
名前がいくつも出てくるため、初心者が迷いやすい部分です。
| 名称 | 役割 |
|---|---|
| Siri | 声や文字でiPhoneの操作を頼めるアシスタント |
| Apple Intelligence | iPhoneの文章、写真、通知、Siriなどを支援するAI機能 |
| ChatGPT | 質問や相談、文章作成、画像の確認などができる対話型AI |
Siriは、タイマーの設定、電話の発信、天気の確認など、iPhoneの操作を頼むのが得意です。
Apple Intelligenceは、iPhoneの標準機能の中で文章や写真などを扱いやすくします。
ChatGPTは、知りたいことを掘り下げて質問したり、考えを整理したりする場面に向いています。
Apple Intelligence対応機種では、Siriが必要に応じてChatGPTを利用するように設定できます。3つは競合する別々の機能というより、目的に応じて組み合わせて使うものと考えるとわかりやすいでしょう。
iPhoneのAIに関するよくある質問
iPhoneのAIは無料で使えますか?
Apple Intelligenceは、対応するiPhoneで追加料金なしで利用できます。ChatGPTにも無料で使える範囲がありますが、一部の機能や利用量には制限があります。
古いiPhoneでもAIを使えますか?
Apple Intelligenceに対応していないiPhoneでも、対応するiOSを搭載し、ChatGPTなどのAIアプリをインストールできれば利用できます。利用できるアプリは、使っているiOSのバージョンによって異なります。
ChatGPTを使うにはApple Intelligenceが必要ですか?
必要ありません。ChatGPTアプリはApple Intelligenceとは別に利用できます。Apple Intelligence対応機種では、Siriや作文ツールからChatGPTへつなぐこともできます。
SiriとChatGPTは同じものですか?
同じものではありません。SiriはiPhoneの操作を頼むアシスタント、ChatGPTは質問や文章作成などに使える対話型AIです。設定によってはSiriからChatGPTを利用できます。
初心者は何から始めればいいですか?
Apple Intelligence対応機種なら、設定画面で機能をオンにし、作文ツールや写真のクリーンアップから試すとわかりやすいです。非対応機種なら、公式のChatGPTアプリを入れて、献立や文章作成など身近な質問を1つ送ってみましょう。
まとめ
iPhoneでAIを使う方法は、Apple Intelligenceを使う方法と、ChatGPTなどのAIアプリを使う方法に分けられます。
Apple Intelligenceに対応しているのはiPhone 15 ProシリーズとiPhone 16シリーズ以降ですが、対応していないiPhoneでもAIアプリを利用できます。
最初から難しい機能を使いこなそうとせず、文章を整える、献立を考える、わからない言葉を説明してもらうなど、身近なことから試してみてください。
AIの回答には間違いが含まれることがあるため、個人情報を入力しないことと、重要な内容は元の情報まで確認することも忘れないようにしましょう。
iPhoneの基本操作も一緒に確認したい方は、以下の記事も参考にしてください。

